ZEHの補助金

家を建てる時には、様々な補助金の利用を検討します。 ZEH専用の補助金も存在しますが、複数存在し、条件も複雑。 さらに、毎年度条件や金額が変更される可能性があります。

ここでは、現在(平成30年度)の補助金に関して、まとめていきます。


補助金の種類

補助金は、経済産業省・環境省・国土交通省の3省から複数種出されています。 それぞれ条件や金額、種類が異なりますので、注意が必要です。

以下に簡単にまとめてみました。

「戸建住宅におけるZEH支援事業」

http://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/zeh/

ZEH+115万円/件(定額)
蓄電システム:3万円/kWh(上限:45万円or補助対象経費の1/3の低い方)

ZEH … 70万円/件(定額)
蓄電システム:3万円/kWh(上限:30万円or補助対象経費の1/3の低い方)
※ZEH Oriented、Nearly ZEHもZEHに含む

「低炭素化促進事業」

http://www.env.go.jp/earth/ondanka/zeh/h30.html

低炭素化に資する素材(CLT)
or
先進的な再エネ熱利用技術(地中利用技術・太陽熱利用技術) を活用する場合

上限90万円/戸

「地域型住宅グリーン化事業」

http://chiiki-grn.jp/home/summary/eco/tabid/169/index.php

この補助金は、個人では申請できず、施工する工務店が対象のグループに属している場合にのみ、申請が可能です。 申請しても、必ず受け取れるわけではなく、グループごとの割り当てに該当した場合のみ、支給されます。 そのため、この補助金を狙う場合は、候補の工務店に前もって相談をしましょう。

年間での一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロとなる木造住宅で、 かつ、 外皮性能についてZEHの外皮強化基準値以下の性能を有するもの
上限140万円

「地域材」を使用する上限20万円

三世代同居への対応上限30万円


補助金は、誰でもいつでもつかえるわけではない!

これらの補助金は、それぞれ加算方式のため、 理論上の最大金額は、

115万+45万+90万+140万+20万+30万=440万円

となります。

しかし、それぞれの条件を全て満たす設計にする必要があったり、 先着順で申請時期によっては終了していたり、 グループによる応募に対応した工務店での申請が必要だったり、 様々なハードルがあります

補助金を満額貰うことよりも、 自分のライフスタイルに適した家の在り方・暮らしの在り方をしっかりと考え、 それに応じた補助金をしっかりと受け取れるようにする。 その様な考え方がいいでしょう。
補助金をもらう条件のために、不必要な建材や設計にしては、本末転倒です。


ZEH Orientedの場合

ZEH Orientedの場合は、ZEHと同額の補助金が受け取れます。
太陽光は設置しないので、蓄電池の補助はありません。

ですので、上記「戸建住宅におけるZEH支援事業」の70万円(定額)がベースとなります。

そこに、その他の補助金が適用されれば利用できます。

注意点は、蓄電池の補助は受けられない点です。
そのため、一般的なZEHよりも、ZEH Orientedの方が、補助金の額は減ることが多いですが、太陽光パネルなどの設置費用自体が抑えられているため、総合的な判断をすることを忘れてはいけません。


トータルの費用を考える

ZEH Orientedの家を建てる時には、補助金をよく調べ、実際の費用を検討することは大変重要です。 従来、予算的にも敷地的にも、高性能な家の建築を諦めなければならなかった方でも、ZEH Orientedの制度と補助金を利用することで実現可能になる場合が出てきました。

しかし、建築費用がすべてではありません。 その後の暮らしを含めた、トータルの費用を考えることが重要です

例えば、省エネ住宅に住むことで、日々の光熱費が減少します。 気密性が高く、風通しも考慮されたZEHの家では、冷暖房費も削減されます。 また、「一定の気温を保てる家」では、健康リスクを下げることが出来るため、医療費の削減も期待できます。

また、家庭内での居心地が向上すれば、無用な外出を減らすことができ、お財布にも優しくなるかもしれません。 (その費用を家族の時間を充実させるために使うことが出来ます!)

単純な建築費だけではなく、こうした「生活全体のトータルの費用」を考えてみると、より具体的な金額が見えて来るのではないでしょうか。


家の質・生活の質も考える

ZEHの家は、各所に高性能な機能を盛り込まれた家です。 高性能な家に住むことは、目に見えない「快適さ」を味わえる権利を得ることでもあります

例えば、真冬に廊下のドアを開けた時にひんやりと感じないこと。
例えば、真夏の熱帯夜にも、いつも通りぐっすり快眠できること。
例えば、自然と家族がリビングに集まり、いつの間にか団らんしていること。
例えば、風邪をひく頻度が減って、みんなが当たり前に笑顔でいること。
例えば、地球環境について、お子様と考える機会となること。

家を建てることについて考える時、どうしても支払う費用に関して目が行ってしまいます。 しかし、こうした生活そのものの質が上がることのメリットを受け取るために、ZEHのマイホームを建てるのです。 そのことを忘れてはいけません。

質の高い日常生活を家族で過ごせる権利は、ZEHにかけるコスト以上のリターンをもたらしてくれるでしょう。

  • ZEH と 健康

    心臓発作や階段からの落下など、交通事故の二倍以上の件数が「家」の中で起きているのです!安心して過ごせる我が家にするためには、どうすればいいのか。「健康で快適に暮らせる家」という観点から考えてみましょう。

  • ZEH Orientedとは

    ZEHの種類の一つで、住宅を建てる場所によって決定されます。ZEHの必須要件の一つに太陽光発電がありますが、東京23区などの都市部で敷地面積が狭い場所に家を建てる場合、十分な発電量が期待できない場合があります。